業務委託と請負の役割の違いを整理しよう

業務委託と請負は非常に似た言葉であって、改めて整理しておかないと混乱のもととなります。とくにフリーランサーとして働く場合には、この両者の違いを明確に説明できなければ困ったことになってしまいます。思っていたのとは違う契約に足を突っ込んでしまうこともありますから、ぜひともこの両者の違いについては明確にしておくべきでしょう。

まず、業務委託というのは、特定の作業をしてくれとクライアントから依頼され、それを受けて仕事をすることを指します。このとき、決して何かしらの完成物を相手に渡す必要がないという点に着目すべきです。請負はそうではなくて、きちんと期日までに成果品をクライアントに渡さなければならないものです。つまり、請負は作業の依頼をされるというよりは、完成品の受け渡しに重きが置かれているわけです。たとえばイラストレーターなら、期日までに完成したイラストを納品しなければなりませんし、これは請け負い契約であると言うことができるでしょう。

ですが、ゲームプログラマで一定期間ヘルプに来て欲しいというのは、請け負い契約ではなくて業務委託契約に分類されます。個人が完成品の納入を義務付けられているかいないかで、この両者には大きな違いがあるのです。もちろん、完成品を期日までにきちんと納品しなければならない請け負い契約のほうが、精神的にはプレッシャーが強いと言えるでしょう。フリーランサーはこの両者をうまく活用して生活をしていく必要があります。もっと詳しく知りたい方は「業務委託契約相談所」をご覧ください。契約の注意点やトラブル事例なども参考になると思います。